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西郷寺 三尊像 修復完了

西郷寺 三尊像 修復完了 2015年4月14日放送

 

東久保町西郷寺の木造阿弥陀三尊像の保存修復作業が終わり14日、本堂の須弥壇に安置されました。

 

修復を請け負った滋賀県の楽浪文化財修理所の職員らが、梱包された三尊像を運びこみ、本堂の畳の上で関係者らに披露しました。

 

尾道市重要文化財である三尊のうち、本尊の阿弥陀如来は高さ99cm。室町幕府を開いた、足利尊氏が戦勝祈願した仏像と伝えられていて、仏像の中からは尊氏の別名、等持院と書かれた45cm程の位牌も見つかっています。

 

脇に控える観音菩薩と勢至菩薩はそれぞれ、高さ64cmと65cmで、三尊像の制作時期は、寺の建立された1353年以降の南北朝時代とされていました。

 

しかし、修復作業中に2つの菩薩から印仏と呼ばれる和紙が見つかり、その包み紙には、仏像の願主による文章と名前、製作年と思われる鎌倉時代の日付も確認されたことから、南北朝時代から80年ほど遡る鎌倉時代後期のものであることが分かりました。

 

調査に当たった大谷大学 齋藤 望 教授は「包み紙にある「吉近」(よしちか)という願主の名前は、東久保町 浄土寺の納経塔にも記されていて、尾道の歴史を知る上でも大変重要な発見だ」とコメントを寄せています。

 

修復は住友財団の助成を受けておよそ2年かけて行われ、阿弥陀如来像の剥離部分の修復や両菩薩像の台座とのつなぎ目などを重点的に修理しました。西郷寺によると三尊の修復は、およそ300年前の元禄時代以来です。

 

参拝は土・日の午前9時から午後4時まで可能です。

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